少女のヴァンパイア
「ごちそうさまでした。」
シュリーは礼儀よくアーノルドに挨拶をして帰った。
帰り際、
アーノルドはシュリーにまた来てねといい、
ふたりを見送った。
屋敷へ帰るとファイが出迎えた。
シュリーは街でかったブレスレットをファイにわたした。
ファイは目を丸くして断った。
でもシュリーはどうしてもと言って譲らなかった。
ファイはグレンに助けを求めるように見たが、
「もらってやれ。」
と素っ気なくいい、
ファイはふぅーとシュリーには分からないように
溜め息をついた。
―…もうグレン様はシュリー様に甘いんだから……
そして、
シュリーからブレスレットをもらった。
シュリーは笑顔で頷いた。
「あっ!!グレンさん!」
シュリーはグレンのもとへかけていった。