君に伝えたい
「アンタさ、もっと楽しそうにやんなよ。」
「え?」
「いかにも『つまんねぇ』って感じたよ?ま、仕事以外でだけど…。」
マジか…。
俺ってそんなに顔出てる?
「ねー。マネージャーさん…。」
「何だい?モデルさん。」
「俺、どうしたいんだろーなぁ……」
モデルとして、ここまで来るつもりは無かった。
俺なんか、目立たないし…。カッコよくねぇし…。
スカウトされた時だって、『この人、見る目無いんだなぁ~。』なんて思ってた。
けど…美咲と夏生が持ってるものが、羨ましかったのかな…。
なんか分かんないけど、ズルズル惹かれてって今に至るわけだ。
俺…。間違ってねぇよな?
美咲と離れて…、これでいいんだよな?
悩みまくってた俺は思いっきり不機嫌な顔だったらしく…。
「その顔、超気に入らない。」
「へ…?。」
「ちょっと来てくんない?」
そう言って車から引きずり出されました。
マネージャーさん。若干怖いッス!!