君に伝えたい



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向き合う事は、いつでも出来た。






……いつでも出来たからこそ。



先伸ばしてきた






伸ばして、伸ばして、伸ばして………………











……いつの間にか




ここまで引きずっていた。







そしたら…見えない。




「……どこ…?」






居なくなってしまった、



あの。夏生が








あたしの心には。夏生が居ない……




今。あたしは何をしているの……?






――季節は夏。


あたしは歌手になっています






夏生が教えてくれたから。あたしは今。こんなにも自分を持っている







ハル。ハル。って…、

歌をハルに授けていたあたしは。自分の夢を見失っていた。







その事に昔のあたしが気付くのは…もう少し先のお話








……夏生が居なくなるのは。もう少しだけ、進んだところ………………





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