君に伝えたい





この世界にいる人間は。いつもをいつも通り生きている……





俺がどんなに辛くたって、苦しくたって、そんなのは揉み消されてしまう…………






だけど、それでもいいのかも知れない





俺が知ってれば。それだけでいい…………






「……お前は?美咲の事……」


「俺は諦めるよ。お前らには敵わないしな……」





諦める……か………………





人から聞くと、ヤケに響く………………





――――ポタッ





「………………」


「俺……先に戻るな……?」


「……っあぁ…………」





裕也は少しだけ戸惑いながらもこの場所を去っていった






「…………~っ」






涙を流した。






もう。これから泣く気はないから







だから。未来の分まで泣くんだ。





悲しくたって、苦しくたって、泣いたりなんかしないように






…………美咲、






これから先さ。君の他に好きな奴が出来るかもしれない







…………でも。君だけは特別なんだ








きっといつまで経っても忘れたりなんかしない…………




君と過ごした。愛しき日々







「…………っ……」






いつの間にか。こんなにも好きになったんだ……君の事



ハルキの事……







……大切だから。大好きだから。







だから……バイバイ……







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