君に伝えたい
あたしは凄くなんかない。
【美咲】
「………え……?」
「だから!夏生君!転校しちゃったんだってば!」
あれから仕事が詰まってて。
あたしは一週間ぶりに学校に来た
「………嘘…」
「え!?何も知らないの!?」
「知らない………何も…。………知らないよ……」
………転校?
あの夏生が…?
いつもあった笑顔が、一瞬で無くなっていた
由香里の話によると、夏生がここを去ったのはおととい。
突然皆の前で『今までありがと』と言い。まるで当たり前のように居なくなってしまったという
「………………」
「鮎原~!ここの問題………」
「………………」
「鮎原~?」
「あ………は、はい………」
ショックが大きすぎて。授業中もボーッとしていた
だって………………ずっと一緒に居たのに………
どうして何も言わずに行ってしまったの………?
しかも先生に聞いたら。引っ越し先は海外らしいし………
「………~っ」
何だか悲しくなって、家に帰ったらすぐベットにうずくまった