君に伝えたい
「……夏生、これ位の事でわざわざ呼ぶなよ」
「んだよ……焦ってたんだよ…………、あっ!!怒んな!!怖いから!」
少しわたわたしながら言う夏生。
「……へ?」
な、何この会話?
何か大変な事でも起きたんじゃないの?
「えっと~、何すかコレ?」
ちょっと怒りながら言うと、
「あ、ごめん。ただの風邪だから」
しれっとした顔で言うハル。
「はああああ!?」
何それ!!
夏生が大変だって言うからわざわざ来たのに!
風邪って何だよ風邪って!!