君に伝えたい
「馬鹿!お前大変だったんだぞ!!「道端に倒れている人が居る」って!!どんだけこじらせたら済むんだアホッ!!」
プンプンに怒っている夏生。
道端に倒れるって……
そんなに我慢してたの?
「大丈夫だよ。俺、馬鹿だから風邪には強いんだ♪」
自慢気に話すハル。
いや、
風邪ひいたんだから馬鹿ではないんでしょ。
でも……、
「ホントに大丈夫?」
思わずハルの顔を見つめる。
綺麗な瞳と視線が合う。
……やっぱり夏生よりハルの方が綺麗だな。
何かオーラが違う。
ハルの周りだけキラキラ輝いてる。