君に伝えたい
「大丈夫だって、てか、ごめんな?今日誕生日なのに……わざわざ。」
下を向くハル。
また!!
そのくせ今日二回目だよ!
「……あたしの事よりも、ハルの方が心配なの……!!居なくなったらどうしようとか……本気で考えてたのに!!」
ハルの居ない毎日なんて、
思い浮かべるだけで悲しくなってくる……
「……美咲。」
ハルはあたしの髪の毛をくしゃくしゃにして、
ほっぺたの一部分を優しく手でなぞった。
「……ごめん、もう、悲しませたりしないから。」
そう言ってあたしのほっぺたに、
触れたか分からないぐらいの短いキスをした。
「!そこ俺がキスした所じゃん!!
げ………………………………男と間接キスしちまった」
げんなりする夏生。