君に伝えたい
キ………………キス!
あたしは顔全体をボッと赤く染めた。
綺麗な顔で見つめてくるハルは、
触れたら壊れてしまいそうだった。
何だかとても悲しい瞳をして、
吸い込まれてしまいそうになる。
しかもほんのり頬が赤くなって………………
「ハル…………まだ熱あるんじゃない?!」
おでこに手をあててみると、
通常の温度より少し高い気がする。
「あ~実はさっきから少しフラフラしてて………………」
そう言ったとたん、あたしの体にハルの体重が掛かってきた。
「ハル、だいじょぶ?」
息遣いが荒くて、
時々、密着のせいで、ハルの髪の毛がチラチラあたってきた。
―――ドキンッ――――
赤い頬。
∥
色っぽい。
∥
無防備
∥
綺麗な顔
∥
茶色い髪の毛
∥
高鳴る胸
………………あたしの中のレジカウンターが動いた。