君に伝えたい
あたしってば、
こんな時にどうしちゃったの?
心配だよ?ハルの事が……
でも、心配よりも何か
ふわふわした綿あめ見たいな物が頭のなかで誘惑している。
抱き締めたい……
そうは思うけど、
「美咲…ごめんまた熱出てきた、」
フラフラの足取りでベッドに向かうハル。
「……無茶するからだろ?もう大人しく寝てろ!」
無理矢理
布団を被せる夏生。
「おい!!布団そんな要らねぇだろ!暑苦しい!!」
何枚も布団を掛けてくる夏生に、
元気な声で反論する。
楽しそうな笑顔。
少し赤くなる顔や、
怒った時の迫力のある顔。
全部、日常的に見てきた。
だって、幼なじみだから。