君に伝えたい
「だぁ~かぁ~ら~!!!何で避けてんだっての!!」
「それは……」
ハルの隣が、あたしの居場所じゃないって思ったから。
綿あめの言っている事に、何故だか納得出来なかったから。
「それは?」
早く続きを聞きたくてウズウズしだす夏生。
どうしよう………この気持ち……言った方がいいのかな?
この想いを、夏生に分かってもらえる?
そうしたら、少しは楽になる?
じっと見てくる夏生の事を、あたしも見つめ返した
クールな顔だけど、綺麗さがちゃんと芽生えてる。
瞳は真っ黒で、髪の毛も黒い。
鼻がスッとしてて、綺麗な形の唇。
少し日焼けしているスベスベな肌に、シャープな顎のライン
無駄な肉のついていない引き締まった身体。
スラッとしててモデムみたいな体型。
…………ああ、
夏生ってこんなにカッコよかったんだ……
初めて夏生の事をこんなにまじまじと見た。
ハルが居なくなってから、初めて夏生の事を男なんだと認識したんだ。