君に伝えたい
「……美咲、この前告白された時…何かあっただろ?」
「………………」
この前告白された時、夏生がフォローしてくれたのを覚えてる。
今考えると……、
事情をよく知らないのにあたしの異変に気が付いて、
あんな風に対応できる夏生は凄いと思う。
「まぁ、大体は予想つくけどな……………………」
そう言ってあたしの頭をグシャグシャっとする夏生。
………あたしって解りやすいのかな?
これでも結構、バレないように努力してるんだけどな………
「……俺、ちょっと飲み物買ってくるわ」
夏生は、立ち上がって伸びをしながらそう言った。
「あ……うん。待ってるね」
そう言ったら、夏生は意味深な笑みを残して歩いてった。