君に伝えたい
「転校って……」
離れたくないよ?
ずっと一緒に居たじゃんよ?
ずっと、ずっと……
「正直さ、美咲は俺の事好きなんじゃないかと思ってた。」
「………………!」
その言葉に、心の奥が反応する。
「でも、違ったんだな」
分かんないよ………
ハルの事、好きなんじゃないかと思うと、
もう、今まで通りじゃ居られなくなりそうで、
それが怖くて、辛くて………、
だから、ハルにキスされた時は、胸が複雑でパンクしそうになっちゃって。
でも、離れたくないって思った。
「……美咲?俺、お前の事好きだよ。」
なのに、
「ずっとずっと、美咲の事見て、美咲の笑顔に胸がドキドキして、見つめられると、可愛くてしょうがなかった。」
なのにっ!、
「美咲は、気が付いたらいつも隣にいて、笑ってくれてた。」
あたしは、どうして離れることしか出来なかったんだろ?。
こんなに大切な人を、どうして傷付けてしまったんだろ?
「……ありがとな。これからもずっと、……大好きだ。」
そう言って、ハルは綺麗な笑顔を見せてくれた。