君に伝えたい
好き。
夏生と仲良くしてくれよな?
夏生も、君に伝えたい事が沢山あるんだから。
美咲への思いに気付いたのは、中3の時だった。
進路の話しになって、俺と美咲の志望校が違うのを知った。
『うわっ!美咲狙い高くね??』
『うん…、離ればなれになっちゃうね』
『だな…………』
あの時、変な気持ちが胸に溜まった。
モヤモヤイライラ………
俺は、何だか変な気持ちのまま試験を受けて
無事に合格♪
……なんだけど、
やっぱり変な気持ち。
モヤモヤイライラ………
そんな気持ちのまま、高校の入学式に行った。
つまんないよ~…
……取りあえずクラスでも確認しよう
『え~っと、神山……あった!…て、あれ?』
今、一番上に見覚えのある名前が……
『ハル!!』
『美咲?!』
何でこんな所に……?
『おんなじクラスだね!』
『おう!……じゃなくて、何でいんの??』
美咲の志望校は名門中の名門……
こんな平々凡々な所に何でいんの!
『ハルがいなきゃ高校行ってもつまんないもん。だから、あたしもココに通うね♪』