あたしだけのダーリン
「でもさ、人は中身が肝心でしょ?あいつ今のところいい奴っぽいし」

私はそうか?と思いつつ口には出さなかった。

だって嫌われたくないし…

いじめとかもう二度とごめんだし。
そんなマイナス思考を頭の中で繰り返していると
楓が口を開いた。

「あいつ軽そうに見えるけどな!笑」

おいおい言っちゃう?
私があえてく口にしなかった事をこの子はさらっと言った。

中学の時に酷いいじめを受ていた私。

高校には中学時代を知る人など1人もいない。

だから新しい生活をスタートさせようと思っていた。

もういじめなんかされたくないから言動には十分注意していた。

しかし…。

「確かに~紗絵浮気とかされそ~笑」

美希も笑いながらそんな事を口にした。

高校生ってこんなもんなの?

見た目も性格も地味な私には考えられない事だった。







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