出会いはボランティア!!〜ハゲとあたしの恋模様〜
「ハ…ゲ?」
あたしは振り向いた。
なんで居んの?
来ないでよ…またあたしがおかしくなる。
けど…会いたかったのかもしれない。
「悠希…なんで先帰んの?」
はっ?
「オレまた校門行ったんだぜ?なのに先帰ったとか聞くし…」
「待ってハゲ!!!あたしたち別に約束してないし!!それにあたし…昨日ハゲのこと…振ったじゃん?」
「オレが諦めないって言ったの聞いてた?」
ドクン…トクントクン
またあたしがおかしくなる。
こんな自分いやだ。
「てかハゲ!!!めっちゃ迷惑だし!!先に帰った?当たり前じゃんあたしはハゲを待っていなかった
それにあたしはハゲはキライ!!!!!
あんたがハゲのままだったら一生好きになんない!!!!!!」
言い切った。けど…あたし最低なこと言ってない?
「オレ…そこまで嫌われてんのかよ…」
ズキッ
あたしはまた引き出しにしまった。
「そうだよ!!あたしは髪が生えててめっちゃ優しくて頭がいい人がタイプなの!!!!!!
あんたとは正反対だよ!!!!!!!!」
まぁハゲは頭いいらしい。
「そうかよ……でもオレ悠希のこと好きだから。」
真面目な顔…
ドキドキドキドキ
イヤだ。
自分でも分かってる。
あたしはハゲのこと…好きかもしれない。けど認めたくない。
違う違う違う違う違う。
あたしは好きな人なんかいない。