怪盗イニシャルSからの予告状
「いや…実はお前に言ってなかったんだけどさ…」



「うん。」



「昨日、俺んちに宿題泥棒が入ったんだよ。しかも予告文付き。」



「へっ…へえ~」



コイツ…



信じてねーな。



口元、引きつりまくりじゃねーか。



………



まっ、俺が凜でも信じるわけねーけど。



「でさ、その頭文字Sとかいうふざけたヤローに感想文とノート取られたんだけど…、はぁ…どーしよ、凜。」



「なっ…なに…が?」



「だって、感想文はもうちょいで書き終わるからいいけど…他の宿題、絶対明日までに終わりそうもねーし…マジやべーよ…」



「あっ…」



俺は助けを求めるように凜に抱きつくと、はぁ…っと大きなため息をついた。

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