怪盗イニシャルSからの予告状
取られたもんはしょーがねーし、



ってか、取られた俺が悪いんだし…



「あ~マジどーしよ。」



俺は絶対、1日じゃ終わりそうにない宿題のことを思い浮かべながら、もう一度、大きなため息をついた。



「えっと…」



「だからって、誰かの宿題写すとかヤだし…」



うん。



写すとかマジありえねぇよ。



俺はこー見えて真面目クンだから、宿題を写すとかヤなんだよな。



写そうとするヤツも嫌いだし…。



うんうん。



でも、



現実問題、凜に写させて貰わねーと、絶っ対、明日までに終わりそーもねーし…



「凜…俺、マジどーしよ?」



俺は凜をギュッと抱きしめたまま、



何故か目を合わせようとしねー凜の顔を、これでもかって程じーっと見つめた。

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