怪盗イニシャルSからの予告状
16時7分…か。



もうちょっと寝れそうだけど…



まっ、いっか。



「あー寝過ぎた。寝過ぎた。体いてぇ…。」



俺はのろのろとベッドから降り、



んーっと、もう一度伸びをすると、



“このコトは誰にも言うべからず”だって?



言うか、バーカっ!!



“言えば不幸”だって?



んなわけねーだろっ!!



あんな紙切れにどんだけ不幸が詰まってんだよっ!!



バッカじゃねーの?



フッとほくそ笑みながら部屋のドアに手を掛けた。



でも…



待て…よ…?



何故か、少しだけ引っ掛かるものを感じた俺は、パッと後ろを振り返るとゴミ箱…いや、丸められた手紙を凝視した。

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