【実話】~17歳~浮気男を愛してる。
-絶望感-
…♪~…♪
[着信:アキヒロ]
玄関に転げ落ちた、携帯がいつもと同じように鳴る。
『……何…?』
泣きすぎていたので、ヒクヒクなって短い文章しか喋れない。
「今日の夕方に、お前ん家に置いといた服とりに行くから!準備しといて頂戴」
『…分かった。』
「じゃっ」
向こうから切られた電話は、"ツー、ツー、"と…切ない余韻を残していた。
あたしは、ゆっくり立ち上がってアキヒロの物を整理した。
全部持って行って貰おう。
全部。全部。
思い出なんか、いらない