【実話】~17歳~浮気男を愛してる。
…♪~…♪~
[着信:アキヒロ]
-午後6時-
いったいどれだけ待ったんだろうか。
あたしの携帯が鳴る。
『……』
「もしもし?…今行く。玄関に出てて。」
『了解。』
手短な電話。
虚しい"ツー、ツー"の音が聞きたくないから、急いで電話を切った。
デッカい紙袋を持って、玄関に向かう。
紙袋の底が抜けるんじゃない?
なんて考えられる位に、何故か落ち着いていた。
まさかこんな日が来るなんて、昨日までは思ってもなかった。
まさかあなたから、この手が解かれるなんて…ね、