【実話】~17歳~浮気男を愛してる。
まだ、息が取り乱した状態で抱き合った。
ゆっくり、ゆっくり、あたし達に近づいて来た人影。
お母さんだった。
「アキヒロ君。ありがとう。」
そう言ったお母さんの顔は、凄く悲しそうな顔だったのを覚えている。
「いえ、大丈夫です。…こっちこそ、迷惑かけてスミマセンでした、」
「アキヒロ君。クミの事が好き?」
「好きです。」
お母さんの突然の、質問にちょっとも迷わず彼は答えた。
「ならさ、意地張ってないで、仲直りしなよ。アキヒロ君が信じなきゃいけないのはクミでしょ?信じてあげて。」
「はい…」