【実話】~17歳~浮気男を愛してる。
もう聡君と話す気力もなかった。
あたしの無言に対して彼は最後に言う。
「クミちゃん…まあ、何が自分の幸せなのか、よく考えなよ。」
聡くんは、あたしの事なんかちっとも考えていないんだよね。
あたし、考えてるもん。
聡くんに言われるまでもなく、毎日のように自分の幸せを考えてる。
それでも、結局いつも…
笑っていられる"今"をあたしは欲しがっている。
笑えている今に縋ってしまう。
だからもう、密告なんてしなくていいよ。
もう聞きたくないよ。
通話の切れた、携帯電話を握りしめて、呪いのように"もうかけてこないで…"って願ってた