_残酷すぎるキミ_[短編]
「だけどー、雅(ミヤビ)のほうがもっと可愛い。」
そう言って、地べたに座っている私のふとももに、頭をのせて寝ころぶ日向。
「雅ー、ちゅーして?」
そう言って、私を見上げる日向。
「はいはい。」
そう言って私は一瞬、日向の唇に私の唇をくっつける。
そう、子供同士がやりそうな、そんなキス。
「たりない」
日向はそう言ったかと思うとぐいっと私の顔を自分に近づけ、深く深く私にキスをする。
「…ふ、んん。日向、くるしっ」
そう言ったら日向は、いとも簡単に私を手放す。
「ごめんね?」
そう言って。