_残酷すぎるキミ_[短編]
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私はどちらかと言うと授業にまじめに顔を出すような、出来た子じゃなかったから、授業時間私はよく図書室に顔を出していた。
誰もいないこの空間が大好きで、私は一人鼻歌を歌ってた。
その時だった。
ガラガラー
最初は、先生に見つかったんだと、そう思って息を自然とひそめた私。
だけど違った。
「やっぱり~」
そう言って、本棚からぴょこっと顔をのぞかせて私を見る一人の男。
先生じゃなくてよかったとか、何がやっぱり~、なんだ?
そう思うより先に口が開いてしまったんだ…。