【短編】君を想う
ホント、いきなりなんなんだ?



……必要以上に驚いていたことに気づいた。


千鶴の言葉の真意を探ってみようと、同じ質問を投げかけた。

「彼氏、いないの? せっかく共学なのに」


うちは男子高だし、進学校と言われる部類だから、あまり色恋の話は出てこない。


まぁ、当然いるヤツもいるんだろうけど、男同士でそんな話をすることもない。




「お待たせ致しました」


千鶴の言葉を待っている時、料理が運ばれてきた。


料理が運ばれて来た時、千鶴が両方食べたがってたことを思い出し、取り皿を用意してもらって、シェアしながら食べた。



しかし、千鶴はどうして急に、そんなことを言い出したんだろう。



それがわかるのは、すぐ後のこと──。



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