【短編】君を想う
「……飯食えるかも、と思って入ったんですけど……」
なぜか言い訳がましくなってしまう。
こんなところで遭遇して、しかも急に2人になって、何を話していいのか困ってしまう。
「一応おつまみみたいなのもあるけど……良かったら一緒にどう? 外で」
「え、でも……」
いきなりの誘いに困惑してしまった。
「お店だったら大丈夫。今日はあまりお客さんいないみたいだし」
「…………」
何て返事をしていいものやら困っていたら、注文を受けた柏木さんが戻って来た。
「叔父さん。今日はもう上がっていいかな?」
「いいよ。今日はきっと暇だろうし」
「ありがとう」
俺が口を挟む間もなく、決まってしまった。
コーヒーを飲み干して、俺たちは店を出た。
当然代金を支払おうとしたら、
「来店記念だ」
と言って受け取ってもらえなかった。
でも、そんなもの受け入れられるわけもなくて食い下がろうとしたら、
「……また来ればいいんじゃない?」
と彼女は肩をすくめた。
なぜか言い訳がましくなってしまう。
こんなところで遭遇して、しかも急に2人になって、何を話していいのか困ってしまう。
「一応おつまみみたいなのもあるけど……良かったら一緒にどう? 外で」
「え、でも……」
いきなりの誘いに困惑してしまった。
「お店だったら大丈夫。今日はあまりお客さんいないみたいだし」
「…………」
何て返事をしていいものやら困っていたら、注文を受けた柏木さんが戻って来た。
「叔父さん。今日はもう上がっていいかな?」
「いいよ。今日はきっと暇だろうし」
「ありがとう」
俺が口を挟む間もなく、決まってしまった。
コーヒーを飲み干して、俺たちは店を出た。
当然代金を支払おうとしたら、
「来店記念だ」
と言って受け取ってもらえなかった。
でも、そんなもの受け入れられるわけもなくて食い下がろうとしたら、
「……また来ればいいんじゃない?」
と彼女は肩をすくめた。