粉雪2-sleeping beauty-
『―――カンちゃん?!』
『メグミ?!
マジで久しぶりじゃね?!』
そんな声に、ゆっくりと振り返った。
見るとそこには、うちの従業員の岸本と知らない女が、
久しぶりの再会っぽいことをしていた。
興味もなく、グラスに口をつけたまま、視線を並べられている焼き鳥へと戻した。
『社長!!』
「…何だよ、うるせぇ。」
そんな岸本に呼ばれ、眉をしかめて顔を上げた。
『コイツ、俺の中学時の同級生なんすけど、女ばっかで来てるらしいんすよ!』
「…で?」
『ついでだし、一緒に飲んじゃいましょうよ!!』
煙草を咥えた俺に、岸本は鼻息荒く捲くし立てる。
後ろに居る女の一人は、笑顔で俺に向けて会釈をしていた。
「…お前、状況考えろよ。
今、会社の飲み会してんだぞ?」
『まぁまぁ、社長!
良いじゃないっすか、女っ気がある方が!』
仲裁役の真鍋が、俺をなだめる様に割って入った。
「…ったく…。
俺は、女の分まで出さねぇからな!」
ため息をついた俺とは対照的に、瞬間、他の従業員達の歓喜の声が上がる。
『じゃあ、みんな!
適当に座って~!!』
ニヤついた顔の岸本は、女達を席へと通した。
元々狭い座席は、女達が入ってきたことで、もっと狭くなった。
従業員達の女達に対する動きは機敏で、
仕事なんかよりもよっぽどテキパキしているようにも見える。
『メグミ?!
マジで久しぶりじゃね?!』
そんな声に、ゆっくりと振り返った。
見るとそこには、うちの従業員の岸本と知らない女が、
久しぶりの再会っぽいことをしていた。
興味もなく、グラスに口をつけたまま、視線を並べられている焼き鳥へと戻した。
『社長!!』
「…何だよ、うるせぇ。」
そんな岸本に呼ばれ、眉をしかめて顔を上げた。
『コイツ、俺の中学時の同級生なんすけど、女ばっかで来てるらしいんすよ!』
「…で?」
『ついでだし、一緒に飲んじゃいましょうよ!!』
煙草を咥えた俺に、岸本は鼻息荒く捲くし立てる。
後ろに居る女の一人は、笑顔で俺に向けて会釈をしていた。
「…お前、状況考えろよ。
今、会社の飲み会してんだぞ?」
『まぁまぁ、社長!
良いじゃないっすか、女っ気がある方が!』
仲裁役の真鍋が、俺をなだめる様に割って入った。
「…ったく…。
俺は、女の分まで出さねぇからな!」
ため息をついた俺とは対照的に、瞬間、他の従業員達の歓喜の声が上がる。
『じゃあ、みんな!
適当に座って~!!』
ニヤついた顔の岸本は、女達を席へと通した。
元々狭い座席は、女達が入ってきたことで、もっと狭くなった。
従業員達の女達に対する動きは機敏で、
仕事なんかよりもよっぽどテキパキしているようにも見える。