粉雪2-sleeping beauty-
make a bad choice
―――“人生はやり直しがきく”ってよく言うけど、そんなことなんて有り得ない。
やり直せないからこそ人は、もがき、そして苦しむんだ。
♪~♪~♪
着信:佐和
「―――ッ!」
まさか、もぉ掛かって来ることもないと思っていたのに。
本当に、何を考えているのかわからない女だ。
―ピッ…
「…何?」
怒りを押さえ、通話ボタンを押した。
『…あのっ…。
電話して…ごめんなさい…。』
「…ストーカーかよ…。
勘弁してくんない?」
『―――ッ!』
口元を引き攣らせて言う俺に、電話口から震える息遣いが漏れ始めた。
泣かれたって、俺に罪悪感すら植え付けることは出来ない。
『…会いたいの…。』
「…俺の言ってる意味、わかってる?」
何を言い出したと思えば…。
あれだけのことをされて、それでも“会いたい”なんて。
虫唾が走る。
『何を言われても、あたしは幸成が好きなの!!
最後に会ってくれるだけで構わない!!』
「…会ってどーする気?
まさか、俺のこと殺すとか?」
ハッと笑い、煙草を咥えた。
『…そんなこと…するわけないじゃない!
好きだから、最後に会いたいの!!』
縋り付く様に言われた。
やり直せないからこそ人は、もがき、そして苦しむんだ。
♪~♪~♪
着信:佐和
「―――ッ!」
まさか、もぉ掛かって来ることもないと思っていたのに。
本当に、何を考えているのかわからない女だ。
―ピッ…
「…何?」
怒りを押さえ、通話ボタンを押した。
『…あのっ…。
電話して…ごめんなさい…。』
「…ストーカーかよ…。
勘弁してくんない?」
『―――ッ!』
口元を引き攣らせて言う俺に、電話口から震える息遣いが漏れ始めた。
泣かれたって、俺に罪悪感すら植え付けることは出来ない。
『…会いたいの…。』
「…俺の言ってる意味、わかってる?」
何を言い出したと思えば…。
あれだけのことをされて、それでも“会いたい”なんて。
虫唾が走る。
『何を言われても、あたしは幸成が好きなの!!
最後に会ってくれるだけで構わない!!』
「…会ってどーする気?
まさか、俺のこと殺すとか?」
ハッと笑い、煙草を咥えた。
『…そんなこと…するわけないじゃない!
好きだから、最後に会いたいの!!』
縋り付く様に言われた。