粉雪2-sleeping beauty-
事務所に帰り、適当な雑誌を捲った。
従業員達が暇つぶしにコンビニで買ってきて、ここに置いて帰るんだ。
いつの間にか、誰かが粗大ゴミに出すのがダルくて持ってきた本棚なんかも置かれてて。
俺の事務所だってのに、漫画やら雑誌やらが勝手に増えていった。
“クリスマス特集!”
デカデカと書かれたページを、何気なく開いて見た。
“彼女にあげるプレゼント”
そんな一行に、目を留めた。
“アクセサリー”
…いやいや、俺があげてどーすんだよ…。
“香水”
…スカルプチャー渡せってか?
“現金”
…馬鹿だろ、コイツ。
“ペット”
…あぁ、これなら良いかも。
『何、真剣に見入ってるんすかぁ~?』
「―――ッ!」
ため息をつき、その声にゆっくりと振り返る。
相変わらず、真鍋がニヤついて背後から声を掛けて来た。
「…お前、帰れよ早く。」
雑誌を放り投げ、机の上に置いてあった煙草の箱から一本抜き取った。
『…“クリスマス特集”ねぇ…。』
真鍋は俺の放り投げたボロボロの雑誌を取り上げ、勝手に向かいに腰掛けた。
従業員達が暇つぶしにコンビニで買ってきて、ここに置いて帰るんだ。
いつの間にか、誰かが粗大ゴミに出すのがダルくて持ってきた本棚なんかも置かれてて。
俺の事務所だってのに、漫画やら雑誌やらが勝手に増えていった。
“クリスマス特集!”
デカデカと書かれたページを、何気なく開いて見た。
“彼女にあげるプレゼント”
そんな一行に、目を留めた。
“アクセサリー”
…いやいや、俺があげてどーすんだよ…。
“香水”
…スカルプチャー渡せってか?
“現金”
…馬鹿だろ、コイツ。
“ペット”
…あぁ、これなら良いかも。
『何、真剣に見入ってるんすかぁ~?』
「―――ッ!」
ため息をつき、その声にゆっくりと振り返る。
相変わらず、真鍋がニヤついて背後から声を掛けて来た。
「…お前、帰れよ早く。」
雑誌を放り投げ、机の上に置いてあった煙草の箱から一本抜き取った。
『…“クリスマス特集”ねぇ…。』
真鍋は俺の放り投げたボロボロの雑誌を取り上げ、勝手に向かいに腰掛けた。