粉雪2-sleeping beauty-
『マツ―――』
「駄菓子屋行くか?」
何か言おうとする千里の言葉を遮り、笑顔を向けた。
『…あたしね?―――』
戸惑った瞳を、再び遮った。
「何だっけ、お前の好きなヤツ!
ココアの味の煙草みたいなやつ!
あれ買ってやるよ!
さっきのお返しに、箱買いだぞ?
嬉しくねぇか?(笑)」
わざとらしいほどの笑顔を向け、千里を残して歩き出した。
…ごめんな?
聞きたくなかったんだよ、何も…。
『…それじゃなくて、綿菓子を箱買いしてよ…。』
諦めた千里は、それだけ言って足を進めた。
「了解っす!(笑)」
歯を見せて笑った俺に、千里は力なく笑顔を向けた。
肩抱いただけであんなにビビられたら、結構ショックだろ。
そんなつもりはなかったけど、“そんなに俺のこと嫌かよ”みたいな?
あぁもぉ、ホントに限界かもしんねぇ…って。
だって今、隼人さんがアンパン喰ってた時の気持ちがわかるんだぜ?
お前の所為にするつもりはねぇけど、
それでもそんな顔されたら逃げたくなるんだよ。
お前の大きな瞳で見つめられると、自分が悪いことでもしてるみたいな?
とにかく、“汚しちゃいけぇね”って思うんだよ。
吸い込まれちゃいそうでさ。
罪悪感ばっか襲ってくるんだよ。
「駄菓子屋行くか?」
何か言おうとする千里の言葉を遮り、笑顔を向けた。
『…あたしね?―――』
戸惑った瞳を、再び遮った。
「何だっけ、お前の好きなヤツ!
ココアの味の煙草みたいなやつ!
あれ買ってやるよ!
さっきのお返しに、箱買いだぞ?
嬉しくねぇか?(笑)」
わざとらしいほどの笑顔を向け、千里を残して歩き出した。
…ごめんな?
聞きたくなかったんだよ、何も…。
『…それじゃなくて、綿菓子を箱買いしてよ…。』
諦めた千里は、それだけ言って足を進めた。
「了解っす!(笑)」
歯を見せて笑った俺に、千里は力なく笑顔を向けた。
肩抱いただけであんなにビビられたら、結構ショックだろ。
そんなつもりはなかったけど、“そんなに俺のこと嫌かよ”みたいな?
あぁもぉ、ホントに限界かもしんねぇ…って。
だって今、隼人さんがアンパン喰ってた時の気持ちがわかるんだぜ?
お前の所為にするつもりはねぇけど、
それでもそんな顔されたら逃げたくなるんだよ。
お前の大きな瞳で見つめられると、自分が悪いことでもしてるみたいな?
とにかく、“汚しちゃいけぇね”って思うんだよ。
吸い込まれちゃいそうでさ。
罪悪感ばっか襲ってくるんだよ。