粉雪2-sleeping beauty-
―ピーンポーン…
深呼吸をしてチャイムを鳴らしたのに、反応すらない。
―ピーンポーン、ピーンポーン…
「…無視かよ…!」
段々イラついてくる。
「―――千里!
てめぇ、居るのは分かってんだぞ?!
出て来いや!!」
ドアの前で怒鳴った。
俺はまるで、借金取りみたいだ。
―ガチャ…
『…マツ…?』
ゆっくりと扉が開き、千里は恐る恐る顔を覗かせた。
「入るぞ!」
『…え?ちょっと待ってよ!!』
勝手に押し入る俺に、千里は戸惑いの表情を向けた。
相変わらず南国みたいな部屋のわりに、あんまり生活感がない。
まるで、ラブホテルみたいだ。
夕方だと言うのに、部屋は真っ暗。
海が望めるベランダのカーテンだけが開いていた。
「…お前、俺との約束忘れてねぇよなぁ?」
煙草を咥え、千里を睨んだ。
『…どの…約束…?』
千里の目が泳ぐ。
これは多分、わかってる筈だ。
深呼吸をしてチャイムを鳴らしたのに、反応すらない。
―ピーンポーン、ピーンポーン…
「…無視かよ…!」
段々イラついてくる。
「―――千里!
てめぇ、居るのは分かってんだぞ?!
出て来いや!!」
ドアの前で怒鳴った。
俺はまるで、借金取りみたいだ。
―ガチャ…
『…マツ…?』
ゆっくりと扉が開き、千里は恐る恐る顔を覗かせた。
「入るぞ!」
『…え?ちょっと待ってよ!!』
勝手に押し入る俺に、千里は戸惑いの表情を向けた。
相変わらず南国みたいな部屋のわりに、あんまり生活感がない。
まるで、ラブホテルみたいだ。
夕方だと言うのに、部屋は真っ暗。
海が望めるベランダのカーテンだけが開いていた。
「…お前、俺との約束忘れてねぇよなぁ?」
煙草を咥え、千里を睨んだ。
『…どの…約束…?』
千里の目が泳ぐ。
これは多分、わかってる筈だ。