粉雪2-sleeping beauty-
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―――お前の作ったご飯はホカホカで、
味噌汁は薄味で、そんでもって卵はフワフワだった。
ウトウトしながら飯食ってるお前に笑いかけて、今日の運勢観て一喜一憂して。
“8位ってどーなの?!”とか、口を尖らせてたよな。
そんな光景に、少しだけ安心したんだ。
食べ終わって二度寝した千里を残し、家を出た。
事務所は車で5分と掛からない場所にある。
出入り口に一番近いいつもの場所に駐車し、
まだ少しだけ冷たい風に身を縮めながら事務所の鍵を開けた。
朝は現地集合だから、この場所に従業員が来る事はない。
携帯を机の上に置き、ソファーに長い足を投げ出した。
まぁ、電話番ってカンジだ。
煙草を咥え、家から持ってきたスポーツ新聞の芸能欄を開いた瞬間、携帯が鳴った。
この時間に携帯が鳴るのは、良い事ではない。
♪~♪~♪
着信:磯村
従業員の名前を確認し、ため息をついて通話ボタンを押した。
―ピッ…
『あ、社長!
おはようございます。』
挨拶もそこそこに、従業員は言葉を続けた。
『…それより社長。
真鍋さんから連絡来てませんか?』
「…アイツ、今日出てないのか?」
恐る恐る聞いた。
『…そうなんすよ。
連絡しても、電話にも出ないし…。
どーしたら良いっすか?』
味噌汁は薄味で、そんでもって卵はフワフワだった。
ウトウトしながら飯食ってるお前に笑いかけて、今日の運勢観て一喜一憂して。
“8位ってどーなの?!”とか、口を尖らせてたよな。
そんな光景に、少しだけ安心したんだ。
食べ終わって二度寝した千里を残し、家を出た。
事務所は車で5分と掛からない場所にある。
出入り口に一番近いいつもの場所に駐車し、
まだ少しだけ冷たい風に身を縮めながら事務所の鍵を開けた。
朝は現地集合だから、この場所に従業員が来る事はない。
携帯を机の上に置き、ソファーに長い足を投げ出した。
まぁ、電話番ってカンジだ。
煙草を咥え、家から持ってきたスポーツ新聞の芸能欄を開いた瞬間、携帯が鳴った。
この時間に携帯が鳴るのは、良い事ではない。
♪~♪~♪
着信:磯村
従業員の名前を確認し、ため息をついて通話ボタンを押した。
―ピッ…
『あ、社長!
おはようございます。』
挨拶もそこそこに、従業員は言葉を続けた。
『…それより社長。
真鍋さんから連絡来てませんか?』
「…アイツ、今日出てないのか?」
恐る恐る聞いた。
『…そうなんすよ。
連絡しても、電話にも出ないし…。
どーしたら良いっすか?』