お星様に助けを求めて
車から降り、集合場所へと向かう…
「あ…」
目の前に翼がいる。
引退、したんだよな?
何でこんなとこに…
翼と目が合ったけど、別に気にせず歩き続ける。
徐々に翼に近付き…すれ違った時。
「光聖さん、俺…」
ここに居たのは、やっぱり俺に会う為だったか。
「翼…暗い顔すんな。
お前の人生はこれで終わりじゃないから。
…俺、トップになってやるから!」
きっと翼は何か言いたかっただろうけど…
まだ芸能界にいたいような顔してた。
未練があるけど、あんな顔じゃあ…
普通に暮らしていくのさえ、辛くなると思う。
「またな!」
今は何も話さずにいたほうがいいと思い、また歩き始めた。