お星様に助けを求めて

いつの間にか光聖は、私の目の前にいた。

「和歌…」


「私、立ち聞きしちゃった…」


「ゴメン。
泣かせるつもりじゃなかったんだけど…」


そう言われて、泣いてることを知った。
でも、光聖を困らせたい訳じゃないのに…!




「光聖、さっきの子…」


「あぁ…
メール見てたんだけど…
ちょっとだけだから、話したいって言われて…」



メール、見てくれてたんだ…
ちょっとって言われたら、断れないもんね。



「心配しないで。
ちゃんと、断ってるから。
俺は和歌がいいし、和歌以上はいない!」



さっきの子とは何もないからって、言ってくれたんだろうけど…
その言葉が、逆に気になっちゃった。
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