お星様に助けを求めて

教室に戻ってきて、騒ぎ声が聞こえてきた。


「「「「「キャー」」」」」


五月蠅い…
何で、こんな声がするんだろ?
こんなことって、光聖が中学生の時以来だよ…



「菜穂。
皆、五月蝿いね…」


「和歌、相当病んでるみたいね…
愛しの彼が心配で、来ちゃってるよ?」


「えっ?…」



私の愛しの彼…?
菜穂に、ツンツンって指差された方を見てみると…

ナマ光聖?
逢えなさ過ぎて、幻覚見てるってことは無いよね…



「光聖…」


廊下の近くに居た私の呼びかけに気付てくれたのか、手を振ってくれた。
…でもクラスの子は、自分に振ってくれたと思ってるみたい。

その子達と、私は一緒の事考えてるってこと?
でも、光聖に手を振られたら嬉しいもんね!
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