お星様に助けを求めて

随分とお腹が大きくなった頃、先生に出産のことの説明を受けた。



「大分大きくなったね~」


「はい。
自分のお腹に赤ちゃんがいるって、実感します。」


「もう、ママだね~
ところで、和歌ちゃん…
帝王切開ってわかる?」


「はい、何となく。」


「和歌ちゃんはまだ、15歳だから。
母子共に無事でいられるように、帝王切開するからね。」


「わかりました。」



そんなことを言っても、不安でいっぱいだった。


麻酔のせいで、記憶は曖昧なんだけど…
何となく聞こえた産声を聞いた時は幸せだった。

光聖にも聞こえていたかな?



無事、赤ちゃんは生まれた。
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