お星様に助けを求めて
久しぶりの実家。
結婚して生活に慣れる今まで、来れてなかったよ…。
聖が押したいというから、抱っこしてインターホンを鳴らした。
その音で私達が来たことがわかったらしく、ドタバタと足音が聞こえてくる。
開いていたドアになんて不用心なんだと思いながら、勝手にドアを開けた。
「お母さ~ん、来ちゃったよ!」
「ばあばーーーーーーーー」
と聖が大きく叫ぶと、若くないのにダッシュで来る母親に…
ちょっと驚く。
見た目もテンションも、若いよね…
まぁ、まだ40歳だけど。
「聖~…和歌も~!!!
いらっしゃい、入って。」
「おじゃましまーす!」
「お邪魔します…」
元気よく挨拶をする聖に合わせて、実家にお邪魔しますって…
言ってから変なことに気付いた。
中に入ると何も前と変わりなく、それになぜか安心した。