開かない扉
「すみません、待ってください。
このとおり、私は神官です。
岩を落としたりして申し訳ありませんでした。
これにはわけがあるんです。」
神官だという男はカルフ山へ神の声を聞きに来たと説明した。
信じられない3人は顔を見合わせ、千代はナオに質問した。
「ここはそういうのもアリな世界なの?」
「いや、神がしゃべるとかはまだ聞いたことがない。」
「あたしも。」
神官の青年はオーヴィアと名乗り、近い未来、この世界が化け物によって消滅する運命にあるのだと神からのお告げがあったと説明した。
「この世界にも神様っているんですか?」
千代は不思議そうにたずねると、オーヴィアは神様は元の世界、そしてたくさんの宇宙をも抱える神だという。
そして、それは元の世界でいうところの神と同じものであるようだ。
もともと、この世界が時空の扉前の世界であることは、ここにいる誰もが知るところであったが、そういうはみ出した空間世界を、まるごと破壊して食べつくしてしまう、化け物が存在するらしいのだ。
そして、この扉前の世界から、ゆがみを大きくしてはならないと、オーヴィアを遣わした神は魔法の書を理解し、魔法を使いこなせる人間や文武に優れる人間を集めるようにオーヴィアに命じたという。
「このカルフ山で神様がしゃべるのかい?」
ナオはオーヴィアに尋ねた。
「しゃべるのではなく、お告げを感じることができるのです。
じつは、私もこの世界へきて遺跡にある書物を読みました。
しかし、書物は読めても、呪文が使えるのはこんなことくらいで・・・。」
オーヴィアが指をパチンとはじくと、人の身長ほどの高さのある岩が浮き上がり、空中でぐるぐる回ってから地面に落ちた。
このとおり、私は神官です。
岩を落としたりして申し訳ありませんでした。
これにはわけがあるんです。」
神官だという男はカルフ山へ神の声を聞きに来たと説明した。
信じられない3人は顔を見合わせ、千代はナオに質問した。
「ここはそういうのもアリな世界なの?」
「いや、神がしゃべるとかはまだ聞いたことがない。」
「あたしも。」
神官の青年はオーヴィアと名乗り、近い未来、この世界が化け物によって消滅する運命にあるのだと神からのお告げがあったと説明した。
「この世界にも神様っているんですか?」
千代は不思議そうにたずねると、オーヴィアは神様は元の世界、そしてたくさんの宇宙をも抱える神だという。
そして、それは元の世界でいうところの神と同じものであるようだ。
もともと、この世界が時空の扉前の世界であることは、ここにいる誰もが知るところであったが、そういうはみ出した空間世界を、まるごと破壊して食べつくしてしまう、化け物が存在するらしいのだ。
そして、この扉前の世界から、ゆがみを大きくしてはならないと、オーヴィアを遣わした神は魔法の書を理解し、魔法を使いこなせる人間や文武に優れる人間を集めるようにオーヴィアに命じたという。
「このカルフ山で神様がしゃべるのかい?」
ナオはオーヴィアに尋ねた。
「しゃべるのではなく、お告げを感じることができるのです。
じつは、私もこの世界へきて遺跡にある書物を読みました。
しかし、書物は読めても、呪文が使えるのはこんなことくらいで・・・。」
オーヴィアが指をパチンとはじくと、人の身長ほどの高さのある岩が浮き上がり、空中でぐるぐる回ってから地面に落ちた。