開かない扉
「それがこの世界なのですね。
ということは、千代ちゃんは、あ、あなたが代弁者だとおっしゃるこの娘さんは、あなたの身代わりとなるためにここへ落ちてきたのですか?」
「いいえ。敵は強大ですし、この娘だけではわたくしの力をすべて発揮することはできません。そのようなことをしたら、この娘は内外から消滅することになってしまいます。
わたくしがこの世界をつくり、あなた方をめぐり会わせたのは、わたくしの力を最大限に使ってもらいながら、すべての世界を守るため、もとから備わっているあなた方の生命力、能力を発揮していただければ、強大な敵は必ずや倒すことになりましょう。」
ナオは眉間にしわを寄せ、また質問する。
「僕たちがめぐり会ったことは必然だったと理解するとして、2つきいておきたいのですが、1つは、僕たちはあなたのことを何とお呼びすればいいのでしょう?
神様ですか?」
「そうですね、あなた方が力をつけていく中でわたくしは避けられない存在でしょうから、そうですね・・・仮の名として、マリアとでも呼んでください。」
「は、はぁ。(なんて安直な!)そして、2つ目ですが、マリア様は僕たちにこうやって接触してくるときは、今と同じように千代さんの体をお使いになるのですか?」
そうですね。この娘の体は確かに居心地はいいし、魔法もよく理解してくれているので、わたくしは使い勝手はいいのですが、そなたはいけないという顔をしていますね。」
「その役目、僕の体を使ってもらうわけにはいきませんか?」
「それは無理な相談です。」
「どうして?」
「そなたは、わたくしの意思を皆に伝え、皆をまとめてもらわねばなりません。
そのための力をもらっているはずです。」
「くっ。回復魔法や補助魔法はそういうことだったのか。」
「では、時間と空間の維持のため、すべての世界の平穏のために力を合わせて、がんばってください。
まずはこの世界に起こる異変に立ち向かうこととなりますが、この娘、千代の支えとなってあげてくださいね。」
スッ・・・
「あっ!マリア様。いきなり強大な敵だの、この世界を守れって、もう、言いたいことだけいって消えるなんてなぁ。」
ということは、千代ちゃんは、あ、あなたが代弁者だとおっしゃるこの娘さんは、あなたの身代わりとなるためにここへ落ちてきたのですか?」
「いいえ。敵は強大ですし、この娘だけではわたくしの力をすべて発揮することはできません。そのようなことをしたら、この娘は内外から消滅することになってしまいます。
わたくしがこの世界をつくり、あなた方をめぐり会わせたのは、わたくしの力を最大限に使ってもらいながら、すべての世界を守るため、もとから備わっているあなた方の生命力、能力を発揮していただければ、強大な敵は必ずや倒すことになりましょう。」
ナオは眉間にしわを寄せ、また質問する。
「僕たちがめぐり会ったことは必然だったと理解するとして、2つきいておきたいのですが、1つは、僕たちはあなたのことを何とお呼びすればいいのでしょう?
神様ですか?」
「そうですね、あなた方が力をつけていく中でわたくしは避けられない存在でしょうから、そうですね・・・仮の名として、マリアとでも呼んでください。」
「は、はぁ。(なんて安直な!)そして、2つ目ですが、マリア様は僕たちにこうやって接触してくるときは、今と同じように千代さんの体をお使いになるのですか?」
そうですね。この娘の体は確かに居心地はいいし、魔法もよく理解してくれているので、わたくしは使い勝手はいいのですが、そなたはいけないという顔をしていますね。」
「その役目、僕の体を使ってもらうわけにはいきませんか?」
「それは無理な相談です。」
「どうして?」
「そなたは、わたくしの意思を皆に伝え、皆をまとめてもらわねばなりません。
そのための力をもらっているはずです。」
「くっ。回復魔法や補助魔法はそういうことだったのか。」
「では、時間と空間の維持のため、すべての世界の平穏のために力を合わせて、がんばってください。
まずはこの世界に起こる異変に立ち向かうこととなりますが、この娘、千代の支えとなってあげてくださいね。」
スッ・・・
「あっ!マリア様。いきなり強大な敵だの、この世界を守れって、もう、言いたいことだけいって消えるなんてなぁ。」