乱樹(らんじゅ)の香り
「うん。だからこの頃あんたが夢に出てくる。

しかも結構な頻度で出てきて」

言葉を止める。

「何?」

「…ちょっと、女の子には内容を説明したくないようなことを」

麗は、一瞬考えた。

「…ああ。って察してる場合じゃないけど」

「…うん。ごめん」

「って、謝られても」

兵庫は麗にニッコリほほ笑むと、麗から離れた。

「いや、多分、麗が思いついたことより数倍過激なことしてたけどね、オレ」

「ええっ!!?」



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