恋しぶきプラス〜先生が描いた夢〜
「あ…どうもありがとうございます。」
俺がそう言うと、遠藤先生は自分の席に戻って行った。
そして、遠藤先生の後ろからひょっこり現れたその顔は…
男の俺も驚くほど、綺麗な顔のつくり。
切れ長の瞳に、すっと伸びた鼻…。
上手く例えられないけど…、アイドル歌手みたいな?
そいつはとても爽やかな顔で、俺を見た。
「あのっ!1年2組の一色吾朗(いっしき・ごろう)です!今日は渡先生にお話があって来ました。」
職員室中に響くようなハキハキとした大声で、そいつは俺に頭を下げた。