恋しぶきプラス〜先生が描いた夢〜
act05:あふれる気持ち
・助けたい
「あ、渡先生!助けて下さい!」
ある日の午前中の休み時間。
授業が終わった俺は、いつものようにすれ違う生徒に挨拶しながら廊下を歩いていた。
その時、いきなり川崎が駆け寄ってきた。
「おう、川崎。どうした?」
俺は呑気な声で川崎に声をかけた。
「先生…!大変なんです…!!」
川崎は廊下を一気にダッシュしたようで、息を切らしていた。
「…何かあったのか?」
いつも冷静沈着の川崎がかなり慌てている。
これはヤバイ予感…。