恋しぶきプラス〜先生が描いた夢〜




******




もじもじと下を向いて…


とても言いにくそうに、消えそうな声で…





「私、渡先生のこと、男性として好きです。」





誰かに好きになってもらえるというのは、嬉しいことだ。




だけど、相手が自分の生徒というなら、話は別だ。





「…ごめん。俺はお前の気持ちに応えることができない。」





かなり前に江藤にふざけながら『じゃあ私、彼女立候補♪』みたいな感じで言われたことがあるが、その場合は俺もふざけて答えを返す。





だが、こんな真剣に告白された場合、俺も真剣に返さないと失礼だ。





< 142 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop