恋しぶきプラス〜先生が描いた夢〜




そのまま莉央の手を握りながら、頂上を示す石碑を見上げた。






ここが、俺達の目指したゴール。




莉央も呆然としたまま石碑を見上げていた。





「莉央、よく頑張ったな。頂上だ。」




俺がそう言って莉央に微笑みかけると、やっと莉央は『ここが頂上だ』ということを認識したようだった。





ふと笑った莉央に、日の出前の柔らかな光が射した。




「俺、莉央がいなかったら頂上まで登れなかったかもな。」





< 178 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop