恋しぶきプラス〜先生が描いた夢〜
act01:全ての始まり
・平凡な教師
「渡せんせーーい!!」
桜が散って、葉桜の木が揃いだした4月。
ある晴れた日の昼休み。
俺は県立桃川北高校、通称「桃北」で数学教師をしている、渡崇史(わたり・たかし)。
コンビニ弁当を食べた後、喉が渇いたからジュースを買おうと思って、自動販売機に向かっていた途中。
2年の男子集団に声をかけられた。