幻視痛
溶けてゆく姿
それから一時間後くらいに、入学式は終わっていた。
その間俺達は色んな事を話した。
お互いの出身中学や、よく聞く音楽。
趣味や特技、好きな食べ物とか。
とにかく色んな事を。
話によると梨音は、俺が住むA県ではなく、隣の県から来たらしい。
親の仕事の都合で、春からこの町に住むことになったんだ。
そう言っていた。
『この町には慣れた??俺が色んな場所に案内しようか??』
『は??別にいいし。そのうち町にも詳しくなんだろ。』
はい…そうですか…。