幻視痛

紡いだ記憶


その日は、担任と副担任の自己紹介と、これからの学校生活の説明を受けて、13時過ぎに学校は終わった。


クラスの自己紹介は、どうやら明日のHRでゆっくりやるらしい。


『あー!!終わった。なぁ、なんか腹減らね??飯食って行こうぜ。』


湊のその言葉を聞いたら、何だか俺もお腹が空いてきた。
そういえば、朝からなにも食べていない。


『いいな。俺も腹減ったし。』


そう言いつつ、梨音を見た。
せっかくだから誘ってみるか。


梨音はちょうど帰る支度が終わった所で、席を立とうとしていた。

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