幻視痛

朝御飯も食べず、真新しい制服を着た余韻に浸ることもなく


俺は慌ただしく家を飛び出した。


時計を見ると、時刻は8時30分。


登校時間になってるし…。


学校までは電車を使って40分はかかる。


もしかしたら式には間に合うかもしれない…。


そんな淡い期待を持ちながら、俺は駅まで全力疾走をした。



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