運命の黒い糸
〜数日前〜

『もうスグお前の誕生日だよな?』

『覚えててくれたなんて嬉しいねぇ』

『何か欲しいものある?』

『そーだなぁ…バースデーカード!!』

『は!?マジ勘弁してよ』

『何でさー。アタシはモノぢゃなくて心がこもったカードが欲しいの!!』

『オレ今まで手紙なんて書いたコトないんだけど』

『ぢゃーアタシに書いてよ』

『字が下手だからムリだね!!』

『そんなもんかぁ…』


絶対手紙だけは書かないって言ってたのに…。
一樹はアタシをビックリさせるのが得意だね。
彼女にすら書いたコトない手紙を書いてくれるなんて少しも思ってなかった。
ありがとぅ。一樹。
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